重要文化財 江川文庫

 平成25年2月25日、江川邸内で報道関係者の公開説明会が実施されました。


 江川家代表理事コメント 

 私は江川家42代当主江川洋です。私の家は奈良県大和の宇野という場所から平安時代の末に韮山ヘやってきたといわれています。今回、重要文化財に指定答申という喜ばしい現場に立ち合わせていただくことになり、改めて、先祖が守り伝えてきました様々な資料群が重要な価値を持ち、さらに今後、公益財団法人江川文庫で次世代以降へさらに繋げていく役目を果たさなければならない責任を感じている次第です。

 今回の指定に先立ち、平成14年から文化庁の指導のもと静岡県教育委員会による10年に及ぶ調査が行われて来ました。父が存命でありました当時、父は江川文庫に保管されている資料を多くの方に活用してその文化財的価値を高めたいという強い願いがありました。そこで、父はそのことを静岡大学の湯之上先生に相談しました。それから静岡県教育委員会が文化庁の補助金を活用し、さらに伊豆の国市の支援を頂きながら、団長に元東京大学史料編纂所長、歴史民俗博物館長である宮地正人先生にお願いして、事務方の責任者として湯之上先生があたり、歴史資料の専門家ばかりではなく、絵画、染織、器物、写真の専門家にも加わって学際的な総合調査が行われました。最後にこれらの価値を高めて下さったのは文化庁の調査官の方々です。誠に感謝の念に堪えません。補足調査の結果を入れますと、7万点の目録ができあがります。ここで、調査は一区切りついた形にはなりますが、まだ未調査のものが残っていることも事実です。

 父の願いは、調査の成果が活かされ、学問の発展に結びついていくことでした。本日、4万点近くに及ぶ資料群が重要文化財として、指定の答申がなされたことはまことに喜ばしい限りです。最後になりますが、調査に携わった先生方、文化庁、静岡県教育委員会、伊豆の国市の方々、また地元の方々には今日まで大変お世話になりました。これを未来に残す仕事がこれから始まります。多くの方々の力をお借りしなければなりません。今後ともご支援、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

           


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