江川家住宅ご案内

江川邸門〜主屋〜蔵  版画 森英二郎
  江川邸門〜主屋〜蔵  版画 森英二郎
 現在の江川邸は東側の平地部分と西側の天神山からなり、平地部分は東西約150m、南北約200m、直角三角形の形状を示す敷地となっています。立地条件としては天神山を最頂部とし、山裾から東にかけて緩やかな傾斜の上に屋敷地を構え、風水害のない好立地にあります。
 邸内には敷地のほぼ中央に位置する主屋を中心に、表門、書院、東蔵をはじめ5棟の蔵が立ち並んでいます。内庭には池があり、その南西方向には韮山竹の群生が見られ、「明奉社」の社も鎮座しています。
 裏山の天神山には「鎮守社」と接して「稲荷社」、南西に「疱瘡(ほうそう)神」、頂上部には「紅龍稲荷」があり、下って石鳥居の脇には道祖神が祀られています。
 これらは重要文化財指定の物とともに邸内の歴史的環境の形成に役割を果たしております。


 民家における50坪(約162u)の土間というものをご覧になったことがありますか?
江川家の150坪ほどある主屋(おもや)にそれがあるのです。
 重要文化財に指定されているこの住居(すまい)は、1600年頃に建てられたもので、部分的には、それより古い中世の建築部材も使われています。
 江戸時代後期には、有名な江川英龍の父江川英毅により、玄関部分の改築や書院の整備が行われ、旗本家の威容が整えられました。
江川家主屋土間
 江川家主屋土間


版木棟札
 版木棟札
 これで、江川家住宅の古さをおわかりいただけたと思います。しかし、実はもっと古い伝えがあるのです。鎌倉時代には、日蓮上人を江川家に数日お迎えして、自筆の棟札(むなふだ)をいただいているのです。それで、そのご利益により、江川家は、以来700年以上火事などに遭わずに保たれているのだと・・・・。

 さあ、50坪の土間の静謐(せいひつ)の中に身をおいて、多くの建築家を魅了している大屋根の豪壮な架構をご覧になって下さい。そして、なぜこんな広い土間が江川家住宅に創られ、伝えられてきたのか、古い時代に思いをはせてみて下さい。

書院 仏間
     書院     仏間

 主屋に付属する書院・仏間・門や蔵などほぼ全ての建物と1万uを 超える敷地も、現在では重要文化財に指定されています。

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